抗生物質でも効かない耐性を持つピロリ菌

抗生物質でも効かない耐性を持つピロリ菌

胃炎や胃潰瘍の原因となる菌には、胃の中に住むピロリ菌の存在があります。
そのため、そういった病気の症状を予防や治療するためには、ピロリ菌自体の除菌を行なうことでその発生を防ぐことが可能です。
また当然、予防だけでなく、治療を行なう上でも除菌は有効な手段となります。
その除菌の方法としては、抗生物質である薬を服用するだけで可能で、手術のような別段、難しい治療を行なう必要はありません。
ただ最近は、ピロリ菌でも耐性を持つタイプの菌も出現しており、それは以前は有効とされてきた抗生物質が通用しないといったケースにも繋がってきます。
その通用しないことの証明としては、除菌率の低下を挙げることが出来ます。
例えば、以前は90%の除菌率が存在したのが、現在では60%程度に留まったりする傾向があり、耐性菌の存在が指摘されています。
なお服用する抗生物質の種類によって除菌率に違いが見られるため、以前と同じ様な除菌率を持っている抗生物質も存在します。
従って、ピロリ菌の耐性の度合いに従って、抗生物質の選択を行なうことが肝要です。

胃腸炎の原因となるピロリ菌

何度も引き続く腹痛がある場合、その原因はピロリ菌かもしれません。
ピロリ菌は食べ物や飲み物から感染し、一度感染すると胃の粘膜に住み着き、きちんと除菌するまでなかなか完治しません。
胃の中と言うと強い酸性なので消化されるのではと思われがちですが、ピロリ菌にとっては生息しやすい環境なのです。
そしてこの菌は胃の粘液を減らし、胃壁を傷つけます。
そのため胃潰瘍や慢性胃炎、十二指腸潰瘍などの胃腸炎の主な原因はピロリ菌とも言えます。
そのため、この菌をきちんと除菌することができれば、様々な胃腸炎を予防することになるのです。
ではどうすれば除菌ができるかと言うと、治療薬をきちんと飲むだけで除菌はできます。
しかし、この菌は感染してもすぐに発症するわけではありません。
感染していても発症しなければ痛みもないので、普通に過ごすことができます。
そのため感染に気づかずにいつのまにか胃炎や胃潰瘍になるのです。
酷い腹痛が続くようなら一度検査することをおすすめします。
早めに発見して治療すれば症状の進行も防げます。