ピロリ菌の検査と除菌の費用

VS ピロリ菌

ピロリ菌は、胃の粘膜に生息し、胃炎や潰瘍や胃がんの原因となっています。
胃がん患者の98%が、この菌に感染していると言われています。
ピロリ菌の検査と除菌の費用は、以前は自費治療でした。
しかし、菌の感染と胃炎などの病気の因果関係などにより、2013年2月から、内視鏡検査で胃炎が確認され、なおかつピロリ菌検査で感染が確認された場合においては、除菌治療費が健康保険適用となりました。
胃炎が確認されておらず、ただピロリ菌の感染の有無だけを調べるために検査をする場合には、以前と同様に全額自己負担となりますので、注意してください。
ちなみに、検査にかかる費用は、検査方法や病院により多少変わりますが、約9000円程度かかるのが一般的と言われています。
また、除菌にかかる費用は、健康保険適用で3割負担であれば、一般的には5000〜6000円程度と言われています。
胃や腹部に痛みや違和感を感じる方は、一度病院で検査を受けてみた方がいいかもしれません。

胃がんや胃潰瘍を引き起こすピロリ菌の毒素

日本では成人の半分が保菌しているというピロリ菌。
正式にはヘリコバクター・ピロリというこの菌は、人間などの胃に棲むらせん状の菌で、ウレアーゼという酵素で胃粘液からアンモニアを生み出すために、強酸の胃の中でも生き残れます。
そして繊毛のようなものを使って胃の中を泳ぎまわり、胃の粘膜に入り込んで棲みつきます。
ピロリ菌には、VacAとCagAという2つの毒素を持つ種類があり、強毒株と呼ばれています。
胃粘膜に入り込んだ強毒のピロリ菌は、胃の細胞内に毒素を注入し、毒素が細胞内でリン酸化されるなどして細胞分裂等に影響するとされています。
細胞分裂に異常が生じると、がん細胞等の発生原因となります。
また、胃の細胞内ではNFATというたんぱく質が細胞の遺伝子をコントロールしていますが、最近発表された論文では、ピロリ菌のVacAとCagAがそれぞれNFATに影響しているとしています。
これによると、VacAの量がCagAを上回るとNFATが活性化し遺伝子を異常に刺激するために胃がんの原因となり、逆の場合にはNFATも遺伝子も不活発になるため必要な細胞分裂が不十分となり、胃潰瘍の原因になりうるということです。